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動画解説専用として新たに開発された動画
従来、過去問の学習は解いて間違った部分を解答を用いて直すというものでしたが、自分で解けなければ合格答案は作れません。
問題を解くとき、「解法を思い出す」のではなく、『考えて解く』ので、従来の過去問解説授業や問題集では過去問と全く同じ問題が出る以外には意味がありません。
多くの不合格の理由にこの過去問の取り組み方があります。
特に最難関の算数においては、思い出すという平面的な作業ではなく、その瞬間で使うべき頭の領域があります。暗記したスピーチを話すのとはちがいます。また、実は数学的なフローチャートのような頭の使い方とも違います。算数の問題を解くときに行う頭の使い方は、いわば、マルチタスクのような、同時的複次的な思考です。
この能力は本来、みなさまが通われている塾や、普段の学習で培うべき力です。しかし、その能力が何なのかも分からないまま、暗記学習を繰り返し過去問までたどり着いてしまったかたも多くいると思います。この度、ひとつの目標地点である過去問を使ってその頭の使い方を少しお見せしようと思います。
今、やっていることで本当に『自分で』問題を解くことができるようになるのでしょうか。ただ、最先端の解き方に触れるだけでなく、何が本当に大切なことなのかを考えるきっかけにしてください。
2. 浜学園で11年、独立後夙川、上本町で11年
関西最高の算数専門教室さんすうLAB.による
完全プロデュース
最善の解法をセレクト。人気ブログ『灘中入試を20分で解こう』にあるとおり、動画のトータル時間は入試1本あたり20分かかりません。なるべく、書き出しや根性や作業に頼らない最善の解法をセレクトします。
黒板で進む解説は、実際に解いているのと同じ動き。それをサポートする頭の動きを同時に別画面で編集しているため、トップレベルの頭脳の中を特等席でご覧いただけます。早口でまくしたてるわけではないのですが、よどみなく流れる論理展開に最初はついていけないかもしれません。もちろん、動画の長所である繰り返し再生も可能。解説ではなく、判断まで、お楽しみいただけます。算数ってこんなに面白いのかが伝わると思います。
3. 過去問から未来問へ
覚えるから考えるへ
新しい時代の新しいスタンダード
著書『問題を解くということ』でも説明していますが長年、灘中をはじめとする生徒の指導に携わり、中学受験における算数の能力は①数的能力(数式の扱い)②イメージ能力(問題のビジュアル化)③言語能力(方針、行動指針)の3つに大別されます。幼少のころ、よくできたのに、中学受験で躓く原因の多くはこのバランスの悪さです。受験指導における低学年(3年、4年)は解法、計算を含め処理能力に重きをおいた指導がなされます。中学受験では、与えられた状況で、『合格答案』が書けるかどうかといういわば問題解決能力が問われるのですが、①数的能力に特化したトレーニングのみで結果が出ないという子どもたちを多く見てきました。
さんすうLAB.では、処理能力の『速さ』ではなく、使う頭の領域の『広さ』に着目した指導を行っています。
合格答案を書くときの頭の使い方はどうなっているのか、それが分からなければ受験指導は、ただの根性論でしかありません。この3つの能力は有機的にクロスオーバーしながら、紙に表す答案の背景として書かれた答案の何倍もの領域を行き交っています。
いえ、むしろ、背景というより、答案作成を司る主役なのです。
このクロスオーバーに近いイメージを動画という新しい手段によって、表現することができました。
解く速さをを競うのが中学受験ではありません。
子どもたちがこれまで、成長の過程で新しいことができるようになったのと同じく、どれだけのことができるのかを表すのが中学受験です。
頭をどれだけ使えるか、どれだけのことが自分の頭でできるのだろう、これからの人生のスタートにふさわしい中学受験になることを応援しています。